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アフターケア

4.遺品整理と形見分け

故人の遺品には、さまざまな思い出があります。けれども、新生活への区切りをつけるためにも、遺品の整理や形見分けをおこなうことも大切です。必要な心得をご紹介いたします。

故人の勤務先・関係先などの遺品整理を忘れずに。

  • 葬儀後なるべく早い機会に、あいさつを兼ねて故人の勤務先を訪問します。
  • 自宅にあった会社関係の書類、バッジ、鍵、社会保険証、厚生年金手帳、身分証明証などを持参し会社にお返しします。
  • 勤務先にある故人の私物は、会社の方のチェックを受けてから持ち帰ります。

故人の勤務先での各種手続きを確認します。

  • 給与、退職金、社内貯金、持株などの有無を確認します。
  • 団体生命保険などの加入の有無を確認します。
  • 社会保険の埋葬料、厚生年金の遺族年金の請求手続きを依頼します。
  • 年末調整を即刻開始していただくため、保険料控除や医療費控除の資料を提出します。
  • 所得税が還付される場合が多いので、受取人の振り込み口座を指定します。

自宅で不要になったものは、なるべく処分します。

  • メガネ、パイプ、寝間着、タオル、洗面用具、化粧道具など、故人の生活用品で不用になったものは、なるべく家族の手で処分しましょう。
  • 本、アルバム、趣味の品など、故人が特に愛好していた品物は、形見分けする場合もあります。

大型ごみは、公営施設か専門業者へ。

  • ベッド、ふとん、クッション、畳、盛りかごなど、大きな不用品は、指定の公営の施設へ持ち込みます。
  • 個人で処理するのが大変な場合は、処理してくれる業者もありますので、ご利用になるとよいでしょう。

住所録を残しておきましょう。

  • 故人の住所録や手紙は、葬儀後の案内を出すために必要となる場合もありますので、当分の間は保管しておきたいものです。
  • また、日記、手帳、メモなどにも、大切な事柄が記入されている場合がありますので、最低1年ほどは残しておきたいものです。

税務関係の記録は7年間保管します。

  • 故人が事業をおこなっていた場合は、収支決算をおこない、遺族が確定申告をおこないます。
  • 関係する書類や帳簿、領収証などは、きちんと整理し保管しておきます。
  • 税務関係で、いつ必要となるかわかりませんので、7年間は保管しておきます。

税務関係の記録は7年間保管します。

  • 故人が事業をおこなっていた場合は、収支決算をおこない、遺族が確定申告をおこないます。
  • 関係する書類や帳簿、領収証などは、きちんと整理し保管しておきます。
  • 税務関係で、いつ必要となるかわかりませんので、7年間は保管しておきます。

領収証は保管しておきます。

  • 契約の更新や税金関連の控えとして必要になる場合がありますので、領収証は整理・保管しておきます。

故人を偲び、この世との接点を残すことは供養のひとつです。

  • 法要や思い出の品物を使用することは、故人と接することになります。
  • 形見分けは、故人との接点を現世に残し、再び生活に生かす素晴らしい供養といえます。

まだ使用できる品物は、形見分けします。

  • 故人の愛用品で、まだ使用できるものは、親近者に形見分けとしてお渡しする方法があります。
  • 形見分けの時期については、特に決まりはありませんが、忌明けに合わせてタイミングよくおこなうのがよいでしょう。

形見分けは、親しい人に限ります。

  • 形見分けを贈る方の範囲は、親近者や、ごく親しい友人などに限ります。
  • 目上の方に形見分けをすることは、先方から特に希望がない限り行いません。

形見分けは包装をしません。

工夫をこらした形見分け。