アフターケア
5.仏壇とお墓
故人やご先祖をまつる仏壇・お墓の基礎知識をお届けします。
葬儀の後は、家族による毎日のお参りをはじめ、僧侶によるお勤めなど仏事のために仏壇は欠かせないものです。また、一家のお墓は、故人やご先祖の霊を敬い末永く供養するよりどころです。
仏壇は、家庭の心のよりどころです。
- 仏壇は、家族全員の心の帰依所として、生活の中心になるものです。
- み仏とご先祖を敬う気持ちを、朝夕のお勤めで表現したいものです。
仏壇の購入時期に決まりはありません。
- 仏壇の必要を感じた時が、ちょうどよい機会です。
- 法要の時期に合わせて購入し、仏壇の入仏式を一緒におこなうと便利です。
- 古い仏壇を処分する時は、僧侶に「魂抜き」や「み霊抜き」をしてもらいます。
仏壇を安置する方角にも意味があります。
- 仏壇の安置場所は、家族がいつでもお参りしやすい場所を選ぶようにしましょう。
- 仏壇を安置する方角は、東に向けて安置するのがよいとされています。これは西方浄土を拝むことになるからです。また南向きに安置することもあります。
仏壇の購入のチェックポイント。
- 宗派に合ったものを選びましょう。
- 置き場所は他の家具との調和を考えましょう。
- タンスの上に置けるような、置き場所をとらないコンパクトな仏壇もあります。
- 最近では、洋風にデザインされた仏壇もあります。
- 仏壇の種類は、金仏壇(本漆塗り、本金箔押し仕上げなど)、唐木仏壇(黒丹、紫丹、桜檀)などがあります。
- 仏壇は、何代にもわたって末永く使われるものです。上質なものの方が、結局得になります。
お墓は、その家のシンボルです。
- お墓は、ご先祖の供養の気持ちを永遠の形として表現するものです。
- 家族や兄弟など皆さんで相談して決めるようにします。
墓地(霊園)の選定が大切です。
- 菩提寺(お世話になっている寺院)の墓地、公共の墓地、民間経営の墓地などがあります。
- 予算やスペース、交通の便などを考慮して選定します。
- 年間の管理料が必要な場合がほとんどです。
墓石の建立には、1~2カ月かかります。
- 寺院や業者と相談し、墓石の質や大きさ、形、刻字の内容などを決定します。
- 生前中に墓石の建立をおこなうケースもふえています。これを寿陵といい、縁起のよいものとされています。
墓石の建立は、年忌におこなうのが普通です。
- 一周忌、三周忌などの年忌に合わせて墓石を建てる場合が多いようです。
- 年忌以外では、お彼岸やお盆にあわせることが多いようです。
入魂式と納骨をおこないます。
- 墓石が建立されたら、僧侶にお願いして入魂式をおこないます。
- 墓前に線香と供物を供えます。
- お墓の入魂式をおこない納骨します。
お盆やお彼岸にはお墓参りをします。
- お墓を清掃し、線香と仏花、お供えをします。